2015年07月11日
#163_次期艇考察
かなり前から次期艇を検討しており、下書きとしてしたためていました。
この記事は1年ぐらい前に下書きしたものを2015年7月時点でリバイスしています。
★背景★
「出艇場所が閉鎖されていく中で、限られた出艇場所でもゴムボなら、これまでのポイントが射程圏内になる。」
漠然と考えていた次期艇を本気で検討し始めたきっかけは、本ブログを通じて知り合った方から言われた一言でした。
確かに2014年にはこれまで通っていたが〇〇が閉鎖され、更に2015年に入り、数々のメジャーポイントが閉鎖されました。
海岸線を走っていても、
ここは
というポイントでもゴムボやカヤック禁止の立て看板を目にします。
2013年2月にカヤックを購入し、念願だったカヤックフィッシングを始めるまで、これほど出艇場所がないとは夢にも思いませんでした。
悲しい事ですが、出艇場所が閉鎖されていく傾向は、今後増えることはあっても、過去に閉鎖された場所が再び解放されるようなことはないと思います。
マナーを守って、地元と共存し、この野性味あふれる楽しい遊びを子ども達の時代へ引き継いであげたいものです。
★現行艇の問題点★
現行艇であるニモ2+1は、タンデム艇をソロ漕ぎしていることから、シングル艇と比べると巡航速度が劣ります。
洋上での安定性は抜群ですが、一漕ぎ一漕ぎが重く、平均の巡航速度は4㎞~5㎞/時、MAX漕ぎで6㎞~7㎞/時といったところでしょうか。
巡航速度は速いに越したことはありませんが、なにより最大の欠点と感じているのは、ソロ漕ぎの場合、タンデム艇の有り余る浮力により喫水面が上がり、風に弱くなるという点です。これにより、何度か怖い経験もしました。
★ゴムボか?カヤックか?★
ロッドやリールと同様に、1艇で全てをまかなえるものではなく、用途に応じて艇を使い分けるのが理想です。
ただし、決して安い買い物でないこと、保管場所も必要なことから慎重に検討する必要があります。
まず、大きなカテゴリで、思い切ってゴムボに転向するのか、違うタイプのカヤックにするのかを検討することにしました。
★ゴムボのメリット・デメリット★
メリットは、なんと言っても機動力アップにより、行動範囲が飛躍的に向上することです。冒頭の発言も頷けます。
デメリットは、準備と撤収に労力と時間を要すること、整備や点検の手間が増えることです。また、洋上で船外機トラブルがあった場合の対処にも一抹の不安を覚えます。
これは、以前にレンタルボートで釣行していた際に、船外機が故障したことが影響しております。
ボート屋に迎えに来てもらい事なきを得ましたが、このときドコモは圏内、ソフトバンクは圏外でした。同船した友人と別キャリアだったのが幸いしましたが、電話が通じてなかったらと思うとゾッとします。
商売上、きちんと点検整備を行っているはず?のレンタルボートでも洋上でトラブルにあうこともあるので、日頃のメンテナンスは欠かせません。
★カヤックのメリット・デメリット★
一般的にメリットは、準備と撤収が楽であると言われています。
確かにゴムボに比べると船外機もないし、準備時に膨らます手間もなければ、撤収時に空気を抜いて、水気を吹いて乾かすといった手間がない分、準備と撤収に関しては圧倒的に早いです。
ただし、準備と撤収が楽かと言われれば、そうでもないのが現状です。艇の重量が軽ければ軽いほどメリットを存分に享受できるのでしょうが、軽量艇に採用されているFRPやABS素材への不安もあります。
そして、デメリットは、人力である以上、行動範囲に制約があり、天候や海況による出艇限界点がゴムボに比べて劣る点です。
★では、どうする??★
ゴムボにはゴムボの良さ、カヤックにはカヤックの良さがあります。悪い点も同様です。
ゴムボはこれまで所有したことがないため想像の域を出ませんが、
もし最初に買うゴムボならKayak340かな~っと思い、
何度か勢いでオークションに参加しました。
無事?に他の方に落札されましたが、この時はかなりゴムボに傾いていました。
あ~でもない。こ~でもない。散々悩んで、やっぱり、そる男(そるお)にはゴムボは不向き。デメリットがメリットを上回るという結論に落ち着き、カヤックに照準を絞り次期艇の検討を重ねることになりました。
★条件★
第1条件は、シングル艇です。
これにより、喫水面は適正に保たれ、現行艇のように極端に風に弱いという点は解消されるはずです。
第2条件は、非常に難しいです。これさえ決まれば候補は1~2艇に絞れます。
それは、艇の軽量化を優先するか、足漕ぎへとスタイルを変えるかという点です。
軽量化は、準備・撤収が楽というカヤックの利点を最大限に享受するため、実現したい点です。
軽量化による恩恵は、準備・撤収時のみにとどまらず、漕ぎ出しが軽いため、トップスピードへ到達する時間が短く、パドリングがより楽しく感じられる。
・・・なんて、言われたりもします。
また、足漕ぎは向かい風に強いということで、天候や海況の変化に対する安心感の向上が期待できます。
少ない経験ではありますが、海はいつ荒れ出すか分からない非常に危険な場所です。天候や海況が悪化した時に腕の3~4倍ともいわれる脚の筋力を使えるのは非常に魅力的です。
もちろん、手漕ぎは腕の筋力だけで漕いでいるわけではなく、全身運動ですが、向かい風ではパドルが空気抵抗になり、気持ちいいはずのツーリングから荒行へと一気に変貌します。
足こぎの代名詞的存在であるホビーカヤックは、艇の素材が現行艇と同じポリエチレンであることから、重量は同じか若しくは重くなります。
もう少しすれば、すばらしいカヤックが市場に投入されます(※)が、この記事を書いている時点では、軽量化と足こぎは相容れない選択でした。
※詳しくはコチラで。
現行艇とあわせて3艇の保有が可能であれば、
軽量化の恩恵が顕著なファルコン120やデスペラード、
足漕ぎのホビーレボ13をまとめ買いしたいところですが、
保管場所の制約もありますし、何よりそる男(そるお)の経済力では金銭的に困難です。
また、これらのカヤックは現行艇と比べていささか高額であり、理解が得られにくいという家庭事情もあります。
金銭面で考えれば、
軽量艇のスキマーが候補として残りました。
ハルの攻撃的なデザインも気に入っています。
センターハッチがもう少し大きければ、言うことなし。
実際にスキマー140を担がせていただいく機会に恵まれ、持ち上げてみたところ、持ち重りする感はありますが、確かに軽い。
ただ、カタログ値では現行艇の28㎏とマイナス5㎏しか変わりません。
この5㎏が大きいのかもしれませんが・・・
スキマー128であれば、19.5㎏なので10㎏近く軽くなり、軽量化の恩恵は大きいですが、近海ジギングが主体となっている釣りのスタイルでは、サイズ的に心許ない。
うだうだ悩んで、
迷って、
行き着いた答えは、
これでした。
ターポン140。
重くなっちゃいましたね
現行艇との重量差はプラス3㎏です。
個体差はあるかもしれませんが、カタログ値では30㎏超えなので、当初は検討から外していました。
ただ・・・、
以前にらずくんのターポン140を試乗させてもらい、担がせてもらってから次期艇候補に急浮上。
決して軽くない。
確かに重たいです。腕力に自信のある方向けって書いているショップもあります。
が、サイドトグルの位置で重心のバランスがうまくとれており、カタログ値よりは軽く感じました。
そして、一漕ぎ一漕ぎの軽さ。
漕ぎ出しの軽さは軽量艇の特権と思い込んでいましたが、水面をスルスル滑って行く感じでした。
現行艇と同じポリ艇。
出艇場所はゴロタだったり、コンクリートスロープだったりもするので、ガンガン使える安心感があります。
コスパも最高。
ウィルダネス・システムズから満を持してスレッシャー140が発売となりましたが、
ターポンとの価格差が・・・
確かによく考えられた釣りのためのカヤックではあるんですが。
一時はゴムボへ転向し、ブログタイトルを「膨らみ焦がれて」へ改めることも考えましたが、
やっぱ、パドリングしたい
艤装はこれからなので、実戦投入はまだ先になりそうですが・・・
思い起こせば、カヤックフィッシングに憧れ、最初に惹かれたカヤックはターポン。
憧れが引き寄せた巡り合わせです。
回り道したかもしれませんが、タンデム艇はタンデム艇で買って良かったと思います。
親子タンデムで釣りをしたり、洞窟探検や無人島散策、シュノーケリング・・・
これからも出番を期待しています。
この記事は1年ぐらい前に下書きしたものを2015年7月時点でリバイスしています。
★背景★
「出艇場所が閉鎖されていく中で、限られた出艇場所でもゴムボなら、これまでのポイントが射程圏内になる。」
漠然と考えていた次期艇を本気で検討し始めたきっかけは、本ブログを通じて知り合った方から言われた一言でした。
確かに2014年にはこれまで通っていたが〇〇が閉鎖され、更に2015年に入り、数々のメジャーポイントが閉鎖されました。
海岸線を走っていても、
ここは
というポイントでもゴムボやカヤック禁止の立て看板を目にします。
2013年2月にカヤックを購入し、念願だったカヤックフィッシングを始めるまで、これほど出艇場所がないとは夢にも思いませんでした。
悲しい事ですが、出艇場所が閉鎖されていく傾向は、今後増えることはあっても、過去に閉鎖された場所が再び解放されるようなことはないと思います。
マナーを守って、地元と共存し、この野性味あふれる楽しい遊びを子ども達の時代へ引き継いであげたいものです。
★現行艇の問題点★
現行艇であるニモ2+1は、タンデム艇をソロ漕ぎしていることから、シングル艇と比べると巡航速度が劣ります。
洋上での安定性は抜群ですが、一漕ぎ一漕ぎが重く、平均の巡航速度は4㎞~5㎞/時、MAX漕ぎで6㎞~7㎞/時といったところでしょうか。
巡航速度は速いに越したことはありませんが、なにより最大の欠点と感じているのは、ソロ漕ぎの場合、タンデム艇の有り余る浮力により喫水面が上がり、風に弱くなるという点です。これにより、何度か怖い経験もしました。
★ゴムボか?カヤックか?★
ロッドやリールと同様に、1艇で全てをまかなえるものではなく、用途に応じて艇を使い分けるのが理想です。
ただし、決して安い買い物でないこと、保管場所も必要なことから慎重に検討する必要があります。
まず、大きなカテゴリで、思い切ってゴムボに転向するのか、違うタイプのカヤックにするのかを検討することにしました。
★ゴムボのメリット・デメリット★
メリットは、なんと言っても機動力アップにより、行動範囲が飛躍的に向上することです。冒頭の発言も頷けます。
デメリットは、準備と撤収に労力と時間を要すること、整備や点検の手間が増えることです。また、洋上で船外機トラブルがあった場合の対処にも一抹の不安を覚えます。
これは、以前にレンタルボートで釣行していた際に、船外機が故障したことが影響しております。
ボート屋に迎えに来てもらい事なきを得ましたが、このときドコモは圏内、ソフトバンクは圏外でした。同船した友人と別キャリアだったのが幸いしましたが、電話が通じてなかったらと思うとゾッとします。
商売上、きちんと点検整備を行っているはず?のレンタルボートでも洋上でトラブルにあうこともあるので、日頃のメンテナンスは欠かせません。
★カヤックのメリット・デメリット★
一般的にメリットは、準備と撤収が楽であると言われています。
確かにゴムボに比べると船外機もないし、準備時に膨らます手間もなければ、撤収時に空気を抜いて、水気を吹いて乾かすといった手間がない分、準備と撤収に関しては圧倒的に早いです。
ただし、準備と撤収が楽かと言われれば、そうでもないのが現状です。艇の重量が軽ければ軽いほどメリットを存分に享受できるのでしょうが、軽量艇に採用されているFRPやABS素材への不安もあります。
そして、デメリットは、人力である以上、行動範囲に制約があり、天候や海況による出艇限界点がゴムボに比べて劣る点です。
★では、どうする??★
ゴムボにはゴムボの良さ、カヤックにはカヤックの良さがあります。悪い点も同様です。
ゴムボはこれまで所有したことがないため想像の域を出ませんが、
もし最初に買うゴムボならKayak340かな~っと思い、
何度か勢いでオークションに参加しました。
無事?に他の方に落札されましたが、この時はかなりゴムボに傾いていました。
あ~でもない。こ~でもない。散々悩んで、やっぱり、そる男(そるお)にはゴムボは不向き。デメリットがメリットを上回るという結論に落ち着き、カヤックに照準を絞り次期艇の検討を重ねることになりました。
★条件★
第1条件は、シングル艇です。
これにより、喫水面は適正に保たれ、現行艇のように極端に風に弱いという点は解消されるはずです。
第2条件は、非常に難しいです。これさえ決まれば候補は1~2艇に絞れます。
それは、艇の軽量化を優先するか、足漕ぎへとスタイルを変えるかという点です。
軽量化は、準備・撤収が楽というカヤックの利点を最大限に享受するため、実現したい点です。
軽量化による恩恵は、準備・撤収時のみにとどまらず、漕ぎ出しが軽いため、トップスピードへ到達する時間が短く、パドリングがより楽しく感じられる。
・・・なんて、言われたりもします。
また、足漕ぎは向かい風に強いということで、天候や海況の変化に対する安心感の向上が期待できます。
少ない経験ではありますが、海はいつ荒れ出すか分からない非常に危険な場所です。天候や海況が悪化した時に腕の3~4倍ともいわれる脚の筋力を使えるのは非常に魅力的です。
もちろん、手漕ぎは腕の筋力だけで漕いでいるわけではなく、全身運動ですが、向かい風ではパドルが空気抵抗になり、気持ちいいはずのツーリングから荒行へと一気に変貌します。
足こぎの代名詞的存在であるホビーカヤックは、艇の素材が現行艇と同じポリエチレンであることから、重量は同じか若しくは重くなります。
もう少しすれば、すばらしいカヤックが市場に投入されます(※)が、この記事を書いている時点では、軽量化と足こぎは相容れない選択でした。
※詳しくはコチラで。
現行艇とあわせて3艇の保有が可能であれば、
軽量化の恩恵が顕著なファルコン120やデスペラード、
足漕ぎのホビーレボ13をまとめ買いしたいところですが、
保管場所の制約もありますし、何よりそる男(そるお)の経済力では金銭的に困難です。
また、これらのカヤックは現行艇と比べていささか高額であり、理解が得られにくいという家庭事情もあります。
金銭面で考えれば、
軽量艇のスキマーが候補として残りました。
ハルの攻撃的なデザインも気に入っています。
センターハッチがもう少し大きければ、言うことなし。
実際にスキマー140を担がせていただいく機会に恵まれ、持ち上げてみたところ、持ち重りする感はありますが、確かに軽い。
ただ、カタログ値では現行艇の28㎏とマイナス5㎏しか変わりません。
この5㎏が大きいのかもしれませんが・・・
スキマー128であれば、19.5㎏なので10㎏近く軽くなり、軽量化の恩恵は大きいですが、近海ジギングが主体となっている釣りのスタイルでは、サイズ的に心許ない。
うだうだ悩んで、
迷って、
行き着いた答えは、
これでした。
ターポン140。
重くなっちゃいましたね
現行艇との重量差はプラス3㎏です。
個体差はあるかもしれませんが、カタログ値では30㎏超えなので、当初は検討から外していました。
ただ・・・、
以前にらずくんのターポン140を試乗させてもらい、担がせてもらってから次期艇候補に急浮上。
決して軽くない。
確かに重たいです。腕力に自信のある方向けって書いているショップもあります。
が、サイドトグルの位置で重心のバランスがうまくとれており、カタログ値よりは軽く感じました。
そして、一漕ぎ一漕ぎの軽さ。
漕ぎ出しの軽さは軽量艇の特権と思い込んでいましたが、水面をスルスル滑って行く感じでした。
現行艇と同じポリ艇。
出艇場所はゴロタだったり、コンクリートスロープだったりもするので、ガンガン使える安心感があります。
コスパも最高。
ウィルダネス・システムズから満を持してスレッシャー140が発売となりましたが、
ターポンとの価格差が・・・
確かによく考えられた釣りのためのカヤックではあるんですが。
一時はゴムボへ転向し、ブログタイトルを「膨らみ焦がれて」へ改めることも考えましたが、
やっぱ、パドリングしたい
艤装はこれからなので、実戦投入はまだ先になりそうですが・・・
思い起こせば、カヤックフィッシングに憧れ、最初に惹かれたカヤックはターポン。
憧れが引き寄せた巡り合わせです。
回り道したかもしれませんが、タンデム艇はタンデム艇で買って良かったと思います。
親子タンデムで釣りをしたり、洞窟探検や無人島散策、シュノーケリング・・・
これからも出番を期待しています。
Posted by そる男(そるお) at 08:11│Comments(2)
│買う
この記事へのコメント
いや~記事の途中でゴムボ転向!となるのかヒヤヒヤして読みました(笑
ターポン140って、一番硬派で確実な選択ですね!
私もオークションで偶然デスペを見てなかったら、ターポン140買ってましたわ(笑
使ってみると、一般に言われてるほどFRPも弱くはないんすけどね~
でも、細かいこと気にせず使い倒せるターポンで、これからもドンドン釣ってくださいな~
そる男さんはタンデムからシングルへ、って流れが私と同じなんで親近感が(笑
ターポン140って、一番硬派で確実な選択ですね!
私もオークションで偶然デスペを見てなかったら、ターポン140買ってましたわ(笑
使ってみると、一般に言われてるほどFRPも弱くはないんすけどね~
でも、細かいこと気にせず使い倒せるターポンで、これからもドンドン釣ってくださいな~
そる男さんはタンデムからシングルへ、って流れが私と同じなんで親近感が(笑
Posted by うじのぐっさん at 2015年07月13日 23:12
>うじのぐっさん
ゴムボも大真面目だったんですが、ぐっさんの生涯漕ぎ手宣言でカヤックに傾きました。
今後どうなるか分かりませんが、腰がヘタるまでは漕ぎ続けます(笑)
ゴムボも大真面目だったんですが、ぐっさんの生涯漕ぎ手宣言でカヤックに傾きました。
今後どうなるか分かりませんが、腰がヘタるまでは漕ぎ続けます(笑)
Posted by そる男(そるお) at 2015年07月14日 08:29
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